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如し周公の才の美有るも、驕り且つ吝かならしめば、其の余は観るに足らざるのみ

しゅうこうさいるも、おごやぶさかならしめば、るにらざるのみ
  • 出典:『論語』泰伯第八11(ウィキソース「論語/泰伯第八」参照)
  • 解釈:たとえ周公ほどの素晴らしい才能があったとしても、人に対して傲慢で、他人の長所を認めたがらないようなら、他にどんな長所や美徳があっても、もう見るまでもない。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、如有周公之才之美、使驕且吝、其餘不足觀也已
いわく、しゅうこうさいるも、おごやぶさかならしめば、るにらざるのみ。
  • 如 … 「もし~」と読み、「たとえ~」と訳す。仮定条件の意を示す。
  • 周公 … 文王の子。姓は、名はたん。兄の武王を助けて紂王を討った。武王の死後は、その子成王を補佐して周王朝の基礎を固めた。ウィキペディア【周公旦】参照。
  • 才之美 … 完全な美しい才能。
  • 驕 … おごり高ぶる。驕慢。
  • 吝 … 出し惜しみする。けちけちする。
  • 其余 … 他にどんな長所・美徳があっても。
  • 不足観 … もう見るまでもない。
  • 也已 … 「のみ」と訓読し、断定をあらわす助辞。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「泰伯第八11」参照。
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た行 な行 は行
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論語の名言名句