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人の己を知らざるを患えず。其の能くせざるを患うるなり

ひとおのれらざるをうれえず。くせざるをうれうるなり
  • 出典:『論語』憲問第十四32(ウィキソース「論語/憲問第十四」参照)
  • 解釈:他人が自分の価値や能力を認めてくれなくても心配する必要はなく、むしろ自分にそれだけの能力がないことを心配すべきである。「患」は、くよくよと気にすること。心配すること。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、不患人之不己知。患其不能也
いわく、ひとおのれらざるをうれえず。くせざるをうれうるなり。
  • 人 … 他人。
  • 不知人 … 他人の能力・賢愚を正しく理解しないこと。
  • 人之不己知 … 他人が自分の能力・学識を認めてくれないこと。
  • 患 … くよくよと気にする。心配する。
  • 不能 … 自分に能力がないこと。「のう」「あたわざる」と読んでもよい。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「憲問第十四32」参照。
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た行 な行 は行
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論語の名言名句