花は半開を看、酒は微酔に飲む
花は半開を看、酒は微酔に飲む
- 出典:『菜根譚』後集122(ウィキソース「菜根譚」参照)
- 解釈:花は半開の五分咲きを見るのがよく、酒はほろ酔いかげんでやめるのがちょうどよい。物事はすべてほどほどがよく、その方がかえって趣がある。満ち足りた境遇は望まない方がよいという喩え。
- 菜根譚 … 二巻。明末、洪自誠の著。成立年代は不明。儒教・仏教・道教の三教の教えをもとにした、通俗的処世訓の書。前集は222条、後集は135条からなる。ウィキペディア【菜根譚】参照。
花看半開、酒飮微醉。
花は半開を看、酒は微酔に飲む
- 半開 … 花が半分ほど開くこと。五分咲き。
- 看 … 目で対象を見ること。
- 微酔 … ほろ酔い。
此中大佳趣。
此の中に大いに佳趣あり。
- 佳趣 … この上もないよい趣。
若至爛漫酕醄、便成惡境矣。
若し爛漫酕醄に至らば、便ち悪境を成す。
- 爛漫 … 花が満開の様子。
- 酕醄 … 泥酔状態。
- 悪境 … 醜悪な環境。
履盈滿者、宜思之。
盈満を履む者、宜しく之を思うべし。
- 履盈満 … 満ち足りた境遇にいること。
こちらもオススメ!
あ行 | か行 | さ行 |
た行 | な行 | は行 |
ま行 | や行 | ら行・わ |
論語の名言名句 |