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万緑叢中紅一点

万緑ばんりょく叢中そうちゅう紅一点こういってん
  • 出典:『書言故事大全』巻九、花木類、紅一点
  • 解釈:多くの緑の葉の中に、ただ一つの赤い花がある。転じて、多くの平凡なものの中に一つのすぐれたものがあることの喩え。また、多くの男性の中に女性が一人だけいることの喩え。
  • 書言故事大全 … 類書。十二巻。宋の胡継宗撰。故事成語を十二支に分類し、解釈を加えている。
王荊公、石榴詩、萬綠叢中紅一點、動人春色不須多。
おう荊公けいこうせきりゅう万緑ばんりょく叢中そうちゅう紅一点こういってんひとうごかす春色しゅんしょくおおきをもちいず。
  • 王荊公 … 北宋の政治家・文学者、王安石のこと。1021~1086。臨川(江西省)の人。あざなかい、号は半山。荊国公を贈られたので荊公とも呼ばれる。慶暦二年(1042)、進士に及第。新法を実行し政治改革を推進したが、のち保守派の反対によって辞職した。唐宋八大家の一人。詩文集『臨川先生文集』百巻がある。ウィキペディア【王安石】参照。
  • 石榴 … ざくろ。
  • 万緑叢中 … 多くの緑の葉の中。『全唐詩』では「濃綠萬枝」に作る。ウィキソース「全唐詩/卷796」参照。
  • 紅一点 … 一つの赤い花。
  • 動人 … 人の心を動かすこと。
  • 春色 … 春の景色。
  • 不須多 … 多くのものを必要としない。
  • この詩は、一般に王安石の作であるとされているが、そうではないという説(范正敏『遯斎閑覧』)もあり、真偽の程は不明である。
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