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古意(沈佺期)

古意
古意こい
しんせん
  • 七言律詩。堂・梁・陽・長・黄(平声陽韻)。
  • 古意 … 『全唐詩』では「古意、補闕ほけつきょう知之ちしに呈す(古意呈補闕喬知之)」に作り、「一に古意に作り、又独不見に作る(一作古意。又作獨不見)」とある。
  • 沈佺期 … 656~714。初唐の詩人。あざなは雲卿。相州内黄(河南省)の人。上元二(675)年、進士に及第。考功郎中となったが収賄罪でかんしゅう(ベトナム)に流された。のち呼び戻されて中書舎人、太子少せんに至った。宋之問とともに七言律詩の定型を作り出し、「沈宋」と呼ばれた。ウィキペディア【沈セン期】参照。
盧家少婦鬱金堂
盧家ろか少婦しょうふ 鬱金堂うっこんどう
  • 盧家 … 豪族の姓。
  • 少婦 … 若い嫁。
  • 鬱金堂 … 鬱金香うっこんこうとよばれる名香をたきこめた部屋。
  • 堂 … 『全唐詩』には「一作香」とある。
海燕雙棲玳瑁梁
海燕かいえん双棲そうせいす 玳瑁たいまいりょう
  • 海燕 … つばめ
  • 双棲 … (つがいの燕が)ならびすむ。双栖。
  • 玳瑁梁 … 「玳瑁」は熱帯地方に産するウミガメの一種。べっこうがめ。したがって「玳瑁梁」はべっ甲で飾ったうつばり。
九月寒砧催木葉
がつ 寒砧かんちん 木葉もくようもよお
  • 寒砧 … 冬着支度のために布を打つきぬたの音。
  • 催木葉 … 木々の葉が早く散るように促しているようだ。
十年征戍憶遼陽
十年じゅうねん 征戍せいじゅ 遼陽りょうようおも
  • 征戍 … 辺境を守備すること。
  • 遼陽 … 地名。ウィキペディア【遼陽市】参照。
白狼河北音書斷
白狼河北はくろうかほく 音書いんしょ
  • 白狼河北 … 白狼河の北。白狼河は川の名。今の大凌河のこと。ウィキペディア【大凌河】参照。
  • 音書 … 音信。たより。手紙。
  • 音 … 『全唐詩』には「一作軍」とある。
丹鳳城南秋夜長
丹鳳城南たんぽうじょうなん しゅうなが
  • 丹鳳城南 … 丹鳳城の南。丹鳳城は長安城。少婦の住む所。
誰爲含愁獨不見
ためにかうれいをふくむ 独不見どくふけん
  • 誰為 … 『全唐詩』では「誰謂」に作る。
  • 独不見 … 楽府の題名。
更教明月照流黄
さら明月めいげつをして流黄りゅうこうらさしむ
  • 更教明月照流黄 … 『全唐詩』には「一作使妾明月對流黄」とある。
  • 流黄 … 少婦の織るもえぎ色の絹布。
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