君に侍食するに、君祭れば先ず飯す
君に侍食するに、君祭れば先ず飯す
- 出典:『論語』郷党第十13(ウィキソース「論語/鄉黨第十」参照)
- 解釈:君主に陪食を仰せつかったときは、君主が料理の一部をお供えされている間に、孔子はまず毒見をした。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
君賜食、必正席先嘗之。君賜腥、必熟而薦之。君賜生、必畜之。侍食於君、君祭先飯。
君、食を賜えば、必ず席を正して先ず之を嘗む。君、腥を賜えば、必ず熟して之を薦む。君、生を賜えば、必ず之を畜う。君に侍食するに、君祭れば先ず飯す。
- 君賜食 … 君主から食べ物が下賜される。
- 正席 … 居住まいを正す。
- 嘗 … 食べる。
- 腥 … 生肉。
- 熟 … 煮る。
- 薦 … 先祖の霊に供える。
- 生 … 生きた動物。牛・豚・羊など。
- 畜 … 飼う。
- 侍食 … 陪食する。
- 祭 … 食べ物の一部をお初穂として膳の端へ取り分け、神々に供える。
- 先飯 … 君主より先に毒見のために食べる。
- 詳しい注釈と現代語訳については「郷党第十13」参照。
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