寄揚州韓綽判官(杜牧)
寄揚州韓綽判官
揚州の韓綽判官に寄す
揚州の韓綽判官に寄す
青山隱隱水迢迢
青山隠隠として 水迢迢たり
- 青山 … 青く見える山。三国魏の阮籍「詠懐詩」の第十三首(『文選』巻二十三では第六首)に「高きに登りて四野に臨み、北のかた青山の阿を望む」(登高臨四野、北望靑山阿)とある。四野は、四方の野原。ウィキソース「詠懷詩十七首」参照。また、南朝斉の謝朓「東田に游ぶ」詩(『文選』巻二十二)に「芳春の酒に対せずして、青山の郭を還り望む」(不對芳春酒、還望青山郭)とある。郭は、城壁。ウィキソース「遊東田」参照。また、南朝梁の簡文帝「秋夜」詩(『玉台新詠』巻七)に「緑潭 雲気を倒にし、青山 月眉を銜む」(綠潭倒雲氣、青山銜月眉)とある。月眉は、眉のような月。三日月。ウィキソース「秋夜 (蕭綱)」参照。
- 隠隠 … かすんではっきりしないさま。
- 水 … 水路。
- 迢迢 … はるかに遠くまで続いている様子。畳語。劉宋の謝霊運「初めて石首城を発す」詩(『文選』巻二十六)に「迢迢たる万里の帆、茫茫として終に何くにか之く」(迢迢萬里帆、茫茫終何之)とある。ウィキソース「初發石首城」参照。『全唐詩』には「一作遙遙」と注する。
秋盡江南草木凋
秋尽きて 江南 草木凋む
- 草木凋 … 草木が枯れる。『唐詩三百首』では「草未凋」に作る。「草未だ凋まず」と訓読する。
二十四橋明月夜
二十四橋 明月の夜
- 二十四橋 … 揚州城の内外の水路にかかった虹橋。
玉人何處教吹簫
玉人 何れの処にか吹簫を教うる
- 玉人 … 「貴公子。韓綽を指す」という説と、「美女。妓女を指す」という説とがある。
- 吹簫 … 簫の笛を吹く。
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