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江南春(杜牧)

江南春江南こうなんはる
ぼく     
  • 〔出典〕 『三体詩』、『全唐詩』巻522、他
  • 七言絶句。紅・風・中(平声東韻)。
  • ウィキソース「江南春」参照。
  • 江南春 … 『全唐詩』等では「江南春絶句」に作る。
  • 江南 … 長江(揚子江)中流・下流の南岸地域。今の江蘇・浙江・あん・江西省のあたりを指す。
  • 杜牧 … 803~853。晩唐の詩人。けいちょうばんねん陝西せんせい省西安市)の人。あざなぼく。号は樊川はんせん。杜甫(ろうだい)に対し、しょうと称される。詩文集『樊川はんせん文集』がある。ウィキペディア【杜牧】参照。
千里鶯啼綠映紅
せん うぐいすいて みどりくれないえい
  • 千里 … 広々とした土地を千里の広がりといったもの。千里四方。
  • 緑映紅 … 草木の新緑が紅の花に照り映える様子。
水村山郭酒旗風
水村すいそん 山郭さんかく しゅかぜ
  • 水村 … 水辺の村。
  • 山郭 … 山ぞいの村、または町。「郭」は村や町の囲い。
  • 酒旗 … 酒屋が目印として掲げる旗。
南朝四百八十寺
なんちょう ひゃく八十はっしん
  • 南朝 … 漢民族四王朝の総称。宋(420-479)・斉(479-502)・梁(502-557)・陳(557-589)をいう。建康(今の江蘇省南京市)に都を置いた。
  • 四百八十寺 … 仏教がさかんで、寺が数多くあったことを示す。「十」は平仄の関係で「しん」と平声ひょうしょうで読む。
多少樓臺煙雨中
しょう楼台ろうだい えんうち
  • 多少 … ここでは、「数多くの」の意。
  • 楼台 … 高い建物。堂塔。楼閣。
  • 煙雨 … 煙のように降る雨。霧雨。
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