李白:蘇台覧古 - Web漢文大系
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蘇台覧古(李白)

蘇臺覽古だいらん
はく     
  • 七言絶句。新・春・人(平声真韻)。
  • 『全唐詩』巻181所収。ウィキソース「蘇臺覽古」参照。
  • 転句と結句は衛万「呉宮怨」の尾聯と同じ
  • 蘇台 … 姑蘇こそだいのこと。春秋時代、呉王夫差が築いた宮殿。
  • 覧古 … 旧跡を訪れて昔を思うこと。
  • 李白 … 701~762。盛唐の詩人。あざなは太白。杜甫と並び称される大詩人で「詩仙」といわれている。ウィキペディア【李白】参照。
舊苑荒臺楊柳新
きゅうえん 荒台こうだい ようりゅうあらたなり
  • 旧苑 … 古い庭園。
  • 荒台 … 荒れはてた高台。
  • 楊柳 … やなぎ。
  • 新 … 新しく芽吹いた。
菱歌清唱不勝春
りょう せいしょう はるえず
  • 菱歌 … ヒシの実をとりながら歌われる民謡。『文苑英華』では「採菱」に作る。
  • 清唱 … 清らかな声で歌うこと。
  • 清 … 『文苑英華』では「歌」に作る。『宋蜀刻本唐人集叢刊 李太白文集』(上海古籍出版社)では「春」に作る。
  • 不勝春 … 春の感傷にたえられない。「不勝」は、たえられない、こらえきれないの意。
只今惟有西江月
只今ただいま 西江せいこうつきのみ
  • 只今 … ただいま。「只」は「祗」と同じ。
  • 惟 … 「ただ~のみ」と読み、「ただ~だけ」「ただ~にすぎない」と訳す。限定の意を示す。「唯」と同じ。
  • 西江 … 姑蘇台の西を流れる川。『分類補註李太白詩』(『四部叢刊 初篇集部』所収)等では「江西」に作る。
曾照呉王宮裏人
かつらす おうきゅうひと
  • 呉王宮裏人 … 呉王夫差の後宮にいた女性たち。特に美人の西せいを指す。ウィキペディア【西施】参照。
  • 服部南郭『唐詩選国字解』には「たヾ今惟あるものとては、月のみで、呉王の宮殿はあとかたもない、呉王宮裡のてらされた人はなく、たヾ宮人をてらした、月のみむかしにかわらぬ」とある。『漢籍国字解全書』第10巻(国立国会図書館デジタルコレクション)参照。
唐詩選
巻一 五言古詩 巻二 七言古詩
巻三 五言律詩 巻四 五言排律
巻五 七言律詩 巻六 五言絶句
巻七 七言絶句 巻八 七言絶句
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