>   唐詩選   >   巻六 五言絶句   >   春暁(孟浩然)

春暁(孟浩然)

春曉春暁しゅんぎょう
孟浩然もうこうねん     
  • 五言絶句。曉・鳥・少(上声篠韻)。
  • 春曉 … 春の夜明け。『孟浩然詩集』(北京図書館蔵宋蜀刻本)では「春晩絶句」に作る。「春晩」とは晩春のこと。
春眠不覺曉
春眠しゅんみん あかつきおぼえず
  • 春眠 … 春の夜の心地よい眠り。
  • 暁 … 夜明け。
  • 不覚 …気付かない。
處處聞啼鳥
処処しょしょ 啼鳥ていちょう
  • 処処 … あちこちで。
  • 聞 … 自然に聞こえてくる。「聴」は意識的に聴く。
  • 啼鳥 … 鳥の鳴き声。
夜來風雨聲
夜来やらい 風雨ふううこえ
  • 夜来 … 昨夜。「来」は語調をととのえる助字で、意味はない。
  • 夜來風雨聲 … 『文苑英華』では「欲知昨夜風」に作り、「集作夜來風雨聲」との注がある。また、『全唐詩』には結句の下に「一作欲知昨夜風。花落無多少」との注がある。
花落知多少
はなつること 多少たしょうなるをらんや
  • 知 …『文苑英華』には「一作無」との注がある。
  • 多少 … 疑問詞。どれくらい。どれほど。また、「多少」の「少」は添え字で意味がなく、「多い」と解する説もある。
  • 知多少 … 従来は「知んぬ多少ぞ」と読み習わしてきたが、「いったいどれくらい散ったことだろうか」という意味なので語調が合わず、ここでは採らない。
唐詩選
巻一 五言古詩 巻二 七言古詩
巻三 五言律詩 巻四 五言排律
巻五 七言律詩 巻六 五言絶句
巻七 七言絶句 巻八 七言絶句
漢詩 詩人別
あ行 か行 さ行
た行 は行 ま行
や行 ら行