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過故人荘(孟浩然)

過故人莊
じんそうよぎ
もう浩然こうねん
  • 〔出典〕 『唐詩三百首』五言律詩、『全唐詩』巻百六十、『唐詩別裁集』巻九、『唐詩品彙』巻六十、『孟浩然集』巻四(『四部叢刊 初編集部』所収)、他
  • 五言律詩。家・斜・麻・花(平声麻韻)。
  • ウィキソース「過故人莊」参照。
  • 故人 … 古くからの友人。昔なじみの友人。旧友。誰を指すかは不明。
  • 荘 … 別荘。『孟浩然集』(『四部叢刊 初編集部』所収)等では「庄」に作る。同義。
  • 過 … 立ち寄る。
  • 孟浩然 … 689~740。盛唐の詩人。じょうよう(湖北省)の人。名は浩、浩然はあざな。ウィキペディア【孟浩然】参照。
故人具雞黍
じん 鶏黍けいしょそな
  • 鶏黍 … 鶏を殺してあつものを作り、きびの飯を炊く。客を心からもてなすこと。『論語』微子第十八7に「子路しろとどめて宿しゅくせしめ、にわとりころしょつくりてこれくらわしむ」(止子路宿、殺雞爲黍而食之)とある。
  • 具 … 用意する。
邀我至田家
われむかえて でんいたらしむ
  • 邀 … 招く。迎える。
  • 田家 … 田舎の家。農家。詩題の「故人の荘」を指す。
綠樹村邊合
りょくじゅ 村辺そんぺんがっ
  • 緑樹 … 緑の木々。青葉の茂った樹木。
  • 村辺合 … 村の周囲を取り囲んでいる。「村辺」は、村の境。「合」は、取り囲む。
靑山郭外斜
青山せいざん 郭外かくがいななめなり
  • 青山 … 青い山々。
  • 郭外 … 村を取り囲む土壁の向こう。
  • 斜 … 斜めに連なっている。斜めに見えている。
開軒面場圃
けんひらきて じょうめん
  • 開軒 … 窓を開いて。「軒」は『全唐詩』では「筵」に作る。こちらは、宴席を開いて。
  • 場圃 … 畑。「場」は、春・夏には耕して畑とし、秋には畑の一部を築き固め、穀物を処理する場所。「圃」は、畑。菜園。
  • 面 … 向かい合う。対する。
把酒話桑麻
さけりて そうかた
  • 把酒 … 酒杯を手に持って。
  • 桑麻 … 桑や麻の出来具合。
  • 話 … 語り合う。話題にする。
待到重陽日
ちょうよういたるをちて
  • 重陽 … 陰暦九月九日。菊の節句。この日には、小高い丘に登って菊酒を飲み、災厄を払う風習があった。
  • 待到 … ~になったら。
還來就菊花
きたりて きくかん
  • 還 … 「また」と読み、「もう一度」「再び」と訳す。
  • 就 … 近づいて見物する。見て楽しむ。
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