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送邢桂州(王維)

送邢桂州
けい桂州けいしゅうおく
おう
  • 五言律詩。庭・舲・青・星(平声青韻)。
  • 邢 … 姓。人物については不詳。
  • 桂州 … 今の広西省桂林。
  • 王維 … 699?~761。盛唐の詩人、画家。太原(山西省)の人。あざなきつ。開元七年(719)、進士に及第。安禄山の乱で捕らえられたが事なきを得、乱後は粛宗に用いられてしょうじょゆうじょう(書記官長)まで進んだので、王右丞とも呼ばれる。また、仏教に帰依したため、詩仏と称される。『王右丞集』十巻(または六巻)がある。ウィキペディア【王維】参照。
鐃吹喧京口
鐃吹どうすい 京口けいこうかまびすしく
  • 鐃吹 … ドラを鳴らし、笛を吹くこと。
  • 京口 … 今の江蘇省鎮江市。
風波下洞庭
ふう 洞庭どうていくだ
  • 洞庭 … 湖南省の洞庭湖。
赭圻將赤岸
赭圻しゃき た 赤岸せきがん
  • 赭圻 … 城の名。
  • 赤岸 … 山の名。
撃汰復揚舲
撃汰げきたい た 揚舲ようれい
  • 撃汰 … 波を舟のかいで打って進めること。汰は波。
  • 揚舲 … 船が波に乗って進むこと。舲は窓のある小舟。
日落江湖白
ちて江湖こうこしろ
  • 江湖 … 川と湖。揚子江と洞庭湖の意から。ほかに「世間」という意味もあるが、ここでは採らない。
潮來天地青
うしおきたっててんあお
明珠歸合浦
明珠めいしゅ がっ
  • 明珠 … 美しく光る真珠。
  • 合浦 … 漢代の郡。今の広東省雷州市。
  • 明珠帰合浦 … 後漢の頃、合浦は真珠の産地だったが、歴代の長官が職権を乱用して真珠を民衆から収奪したため、人々はこれを隠し、南方の交址へ移した。その結果、合浦の産業は衰退した。そこへ孟嘗が太守として赴任し、善政を敷いたので、真珠が再び合浦に戻り、産業も復興したという故事を踏まえる。『後漢書』循吏伝に「もうしょう……がっ太守たいしゅうつる。ぐん穀実こくじつさんせず。しかしてかい珠宝しゅほうず。こうさかいせり。つねしょうはんつうじて、糧食りょうしょくりゅうてきす。さきとき宰守さいしゅならびにとんおおくして、ひといつわもとめて、きょくらず。しゅついようやこう郡界ぐんかいうつる。ここおい行旅こうりょいたらず、人物じんぶつく、まずしきものみち死餓しがす。かつかんいたり、前弊ぜんへい革易かくえきし、たみびょうもとむ。かついまとしえず、りししゅかえり、ひゃくせいみなぎょうかえって、しょうりゅうつうす。しょうして神明しんめいなりとす」(孟嘗……遷合浦太守。郡不產穀實。而海出珠寶。與交阯比境。常通商販、留糴糧食。先時宰守並多貪穢、詭人採求、不知紀極。珠遂漸徙於交阯郡界。於是行旅不至、人物無資、貧者死餓於道。嘗到官、革易前弊、求民病利。曾未踰歲、去珠復還、百姓皆反其業、商貨流通。稱爲神明)とある。ウィキソース「後漢書/卷76」参照。
應逐使臣星
まさ使しんほしうべし
  • 使臣星 … 後漢のごうが星占いで、朝廷から自分の住む地方に使者が来ることを知ったという故事を踏まえる。『後漢書』李郃伝に「ていくらいけるとき、使しゃぶんして、みなふく単行たんこうして、各〻おのおのしゅうけんいたって、風謡ふうよう観採かんさいす。使しゃにんまさえきいたるべし。ごう候舎こうしゃとうず。ときなつゆうせり。ごうってあおいていわく、くんけいはっするときに、むしちょうてい二使にしつかわすをるや。にん黙然もくぜんとして、おどろきてあいいわく、かざるなり。なにもっこれる。ごうほししめしていわく、使せいってえきしゅうぶんむかう。ゆえこれるのみ」(和帝即位、分遣使者、皆微服單行、各至州縣、觀採風謠。使者二人當到益部。投郃候舍。時、夏夕露坐。郃因仰觀問曰、二君發京師時、寧知朝廷遣二使邪。二人默然、驚相視曰、不聞也。問何以知之。郃指星示云、有二使星向益州分野。故知之耳)とある。ウィキソース「後漢書/卷82上」参照。
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