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送別(王維)

送別
送別そうべつ
おう
  • 〔出典〕 『唐詩選』巻一、『唐詩三百首』五言古詩、『全唐詩』巻百二十五、『王右丞文集』巻五(静嘉堂文庫蔵、略称:静嘉堂本)、『王摩詰文集』巻九(略称:蜀刊本)、『須渓先生校本唐王右丞集』巻五(『四部叢刊 初篇集部』所収、略称:四部叢刊本)、顧起経注『類箋唐王右丞詩集』巻二(略称:顧起経注本)、顧可久注『唐王右丞詩集』巻五(『和刻本 漢詩集成 唐詩1』所収、略称:顧可久注本)、趙殿成注『王右丞集箋注』巻三(略称:趙注本)、他
  • 五言古詩。之・陲・時(平声支韻)。
  • ウィキソース「送別 (下馬飲君酒)」参照。
  • 送別 … 旅立つ友人を送る。友人の名はわからない。服部南郭『唐詩選国字解』には「此れは、世のいとなみ榮をやめて、ゆく隱者を、送る詩ぢや」とある。『漢籍国字解全書』第10巻(国立国会図書館デジタルコレクション)参照。また、この詩全体が架空の対話であるとし、作者の心境を詠じたものとする説もある。
  • 王維 … 699?~761。盛唐の詩人、画家。太原(山西省)の人。あざなきつ。開元七(719)年、進士に及第。安禄山の乱で捕らえられたが事なきを得、乱後は粛宗に用いられてしょうじょゆうじょう(書記官長)まで進んだので、王右丞とも呼ばれる。また、仏教に帰依したため、詩仏と称される。『王右丞集』十巻(または六巻)がある。ウィキペディア【王維】参照。
下馬飮君酒
うまよりりてきみさけましむ
  • 飲君酒 … 君にはなむけの酒をすすめる。
問君何所之
きみう いずくにかところぞと
  • 何所之 … これからどこへ行くのか。「之」は目標の地点へ行くこと。
君言不得意
きみう 
  • 不得意 … 世間のことが思うようにならない。
歸臥南山陲
南山なんざんほとり帰臥きがせんと
  • 南山 … 終南山。現在の陝西省西安市の南にある。
  • 陲 … ほとり。周囲。片隅。
  • 帰臥 … 故郷に帰って隠居すること。
但去莫復問
れ うことけん
  • 但 … 「ただ」と読む。限定して下の字を強調する語。
  • 去 … 行きたまえ。
  • 復 … 再び。もう一度。
  • 問 … 『静嘉堂本』『四部叢刊本』では「聞」に作る。
  • 莫復問 … これ以上君に何も聞くまい。
白雲無盡時
白雲はくうんくるとき
  • 白雲 … 山中の生活を象徴するもの。
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