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玉華宮(杜甫)

玉華宮玉華宮ぎょくかきゅう
杜甫とほ     
  • 五言古詩。瓦・下・瀉・灑・假・馬・把・者(上声馬韻)。
  • 玉華宮 … 『全唐詩』には題下に「貞觀二十一年、作玉華宮、後改為寺、在宜君縣北鳳皇谷。」との注がある。
  • 杜甫 … 712~770。盛唐の詩人。襄陽じょうようの人。あざなは子美。李白と並び称される大詩人で「詩聖」といわれている。ウィキペディア【杜甫】参照。
溪囘松風長
たにめぐりて松風しょうふうなが
  • 囘 … 『全唐詩』には「一作迥」との注がある。
蒼鼠竄古瓦
蒼鼠そうそ 古瓦こがかく
  • 蒼鼠 … 老いたねずみ。
不知何王殿
らず 何王なにおう殿でん
遺構絶壁下
遺構いこう 絶壁ぜっぺきもと
  • 遺構 … 荒れたりくずれたりして残っている宮殿のあと。
陰房鬼火青
陰房いんぼう 鬼火きかあお
  • 陰房 … うす暗く陰気な部屋。
  • 鬼火 … 燐火。きつね火。
壞道哀湍瀉
壊道かいどう 哀湍あいたんそそ
  • 壊道 … 壊れた石畳の道。
  • 哀湍 … もの悲しげな音をたてて流れる早瀬。
萬籟眞笙竽
万籟ばんらい しん笙竽しょうう
  • 万籟 … 天地間の自然のさまざまな物音。
  • 笙竽 … 笙も竽もともに管楽器。笙はしょうのふえ。竽はしょうのふえの大きいもの。『全唐詩』には「一作竽瑟」との注がある。
秋色正蕭灑
秋色しゅうしょく まさ蕭灑しょうしゃたり
  • 色 … 『全唐詩』には「一作氣、一作光」との注がある。
  • 正 … 『全唐詩』には「一作極」との注がある。
  • 蕭灑 … さっぱりして清らかなさま。
美人爲黄土
美人びじん黄土こうど
況乃粉黛假
いわんやすなわ粉黛ふんたいなるをや
  • 粉黛 … おしろいとまゆずみ。転じて、化粧のこと。
  • 仮 … 仮のもの。
當時侍金輿
当時とうじ 金輿きんよせしもの
  • 金輿 … 黄金で飾った天子の乗り物。
故物獨石馬
故物こぶつ ひと石馬せきばのみ
  • 故物 … 遺物。
憂來藉艸坐
うれきたって くさいて
浩歌涙盈把
浩歌こうかすれば なみだ 
  • 浩歌 … 大きな声で歌うこと。
  • 把 … 広げた手。
  • 盈 … 満ちる。
冉冉征途閒
冉冉ぜんぜんたる征途せいとかん
  • 冉冉 … 年月のたつさま。
  • 征途 … 旅路。
誰是長年者
たれ長年ちょうねんなるもの
  • 長年 … 長生きすること。
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