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幽州(李益)

幽州
ゆうしゅう
えき
  • 〔テキスト〕 『唐詩選』巻六、『全唐詩』巻二百八十三、『李益集』巻下(『唐五十家詩集』所収)、『唐詩品彙』巻四十二、趙宦光校訂/黄習遠補訂『万首唐人絶句』巻四(万暦三十五年刊、内閣文庫蔵)、他
  • 五言絶句。乾・寒・安(平声寒韻)。
  • ウィキソース「幽州賦詩見意時佐劉幕」参照。
  • 詩題 … 『全唐詩』では「ゆうしゅうにてあらわす、ときりゅうばくたすく」(幽州賦詩見意時佐劉幕)に作り、題下に「一に太原の落漠駅の西のこうに題すに作る」(一作題太原落漠驛西堠)とある。「佐劉幕」は、幽州節度使のりゅうせいの幕府で補佐をつとめていたの意。「堠」は、土を積み上げて作った里程標。『唐五十家詩集本』では「幽州賦詩見意時佐劉幕」に作る。
  • 幽州 … 今の北京の西南、涿県たくけんのあたり。ウィキペディア【幽州】参照。
  • 李益 … 748~827?。中唐の詩人。隴西ろうせいぞうかんしゅくしょう武威ぶい)の人。あざなくん。大暦四年(769)、進士に及第。鄭県ていけん(陝西省)の尉となり、最後はれいしょうしょに至った。大暦十才子のひとり。『李君虞詩集』二巻がある。ウィキペディア【李益】参照。
征戍在桑乾
征戍せいじゅして桑乾そうかん
  • 征戍 … 辺境を守備すること。「戍」は、守る。
  • 征 … 『唐五十家詩集本』では「旌」に作る。
  • 桑乾 … 河の名。桑乾河。北京の西南を流れ、永定えいていとなる。ウィキペディア【桑乾河】参照。
年年薊水寒
年年ねんねん 薊水けいすいさむ
  • 年年 … 来る年も来る年も。
  • 薊水 … 薊地を流れる水。桑乾河を指す。
殷勤驛西路
殷勤いんぎんにす 駅西えきせいみち
  • 殷勤 … 念を入れずにはおれない。熱い思いを寄せないではおれない。何とも心がひかれるのは。
  • 駅西路 … 宿場から西に向かう街道。すなわち長安に通ずる道。「駅」は、宿場のこと。
  • 路 … 『全唐詩』には「一作堠」とある。
此去向長安
ここよりってちょうあんむか
  • 此去向長安 … それはこの道(駅西路)がここから、都長安へと向かって続いているからである。
  • 此 … 『全唐詩』では「北」に作り、「一作此」とある。『唐五十家詩集本』『唐詩品彙』では「北」に作る。
  • 去 … 『全唐詩』には「一作路」とある。
  • 向 … 『全唐詩』には「一作到」とある。
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