侍宴安楽公主新宅応制(蘇頲)
侍宴安樂公主新宅應制
安楽公主の新宅に侍宴す 応制
安楽公主の新宅に侍宴す 応制
駸駸羽騎歴城池
駸駸たる羽騎 城池を歴
- 駸駸 … 馬が速く走るようす。『詩経』小雅、四牡の詩に「載ち驟すること駸駸たり(載驟駸駸)」とある。ウィキソース「詩經/四牡」参照。
- 羽騎 … 近衛騎兵。
帝女樓臺向晩披
帝女の楼台 晩に向って披く
- 帝女 … 安楽公主を指す。
霧灑旌旗雲外出
霧灑いで旌旗は雲外に出で
- 旌旗 … 旗さしもの。
風回巖岫雨中移
風回りて巌岫は雨中に移る
- 巌岫 … 高くそびえ立つ岩山。
當軒半落天河水
軒に当って半ば落つ 天河の水
- 当軒 … 軒端の窓の正面にあたって。
- 天河 … 天の川。
遶徑全低月樹枝
径を遶って全く低る 月樹の枝
- 月樹 … 月桂樹。
簫鼓宸遊陪宴日
簫鼓宸遊 宴に陪する日
- 簫鼓 … 笛と太鼓。
- 宸遊 … 天子が出かけること。行幸。
- 陪 … はべる。
和鳴雙鳳喜來儀
和鳴の双鳳 喜んで来儀す
- 和鳴 … 鳥が声を合わせて鳴くこと。
- 双鳳 … つがいの鳳凰。
- 来儀 … 鳳凰が飛んできて、礼儀正しく舞う。『書経』益稷に「簫韶九たび成れば、鳳皇来儀す(簫韶九成、鳳皇來儀)」とあるのを踏まえる。ウィキソース「尚書/益稷」参照。
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