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和康五望月有懐(杜審言)

和康五望月有懷
康(こう)五(ご)が月(つき)を望(のぞ)んで懐(おも)い有(あ)るに和(わ)す
杜(と)審言(しんげん)
  • 五言律詩。看・團・寒・難(上平声寒韻)。
  • ウィキソース「和康五庭芝望月有懷」参照。
  • 詩題 … 『全唐詩』では「和康五庭芝望月有懐」に作る。
  • 康五 … 康庭芝。五は、排行第五番目。
  • 杜審言 … 645?~708。初唐の詩人。襄(じょう)陽(よう)(湖北省)の人。字(あざな)は必簡。杜甫の祖父。咸亨元年(670)、進士に及第。李嶠、崔融、蘇味道とともに「文章四友」と呼ばれる。ウィキペディア【杜審言】参照。
明月高秋迥
明月(めいげつ) 高(こう)秋(しゅう)に迥(はる)かなり
  • 高秋 … 晴れわたる秋。
  • 迥 … はるかに遠いさま。
愁人獨夜看
愁(しゅう)人(じん) 独(どく)夜(や)に看(み)る
  • 愁人 … 愁いに沈んでいる人。
  • 独夜 … ひとりでさびしくしている夜。
暫將弓竝曲
暫(しばら)く弓(ゆみ)と並(とも)に曲(まが)りしも
  • 將 … 助字。与に同じ。「~と」と読み、「~と」と訳す。
翻與扇倶團
翻(かえ)って扇(おうぎ)と倶(とも)に団(まど)かなり
  • 翻 … いつしか。
  • 扇 … うちわ。
  • 団 … 丸くなる。『唐五十家詩集本』では「圓」に作る。
露濯清輝苦
露(つゆ)は清(せい)輝(き)を濯(あら)いて苦(さ)え
  • 露 … 『全唐詩』では「霧」に作り、「一作露」と注する。
  • 清輝 … 清らかな月の光。
  • 苦 … 冷たくさえわたる。
風飄素影寒
風(かぜ)は素(そ)影(えい)を飄(ひるがえ)して寒(さむ)し
  • 素影 … 白い影。月の光。
羅衣一此鑒
羅衣(らい) 一(ひと)たび此(ここ)に鑒(て)らされ
  • 羅衣 … うすぎぬの衣服。
  • 鑒 … 照に同じ。
頓使別離難
頓(とみ)に別(べつ)離(り)をして難(かた)からしむ
  • 頓 … にわかに。
  • 離 … 『文苑英華』では「情」に作り、「集作離」と注する。
テキスト
  • 『箋註唐詩選』巻三(『漢文大系 第二巻』、冨山房、1910年)※底本
  • 『全唐詩』巻六十二(排印本、中華書局、1960年)
  • 『杜審言集』巻上([明]許自昌編、『前唐十二家詩』所収、万暦三十一年刊、内閣文庫蔵)
  • 『杜審言集』巻上(明銅活字本、『唐五十家詩集』所収、上海古籍出版社、1989年)
  • 『文苑英華』巻一百五十二(影印本、中華書局、1966年)
  • 『唐詩品彙』巻五十七([明]高棅編、[明]汪宗尼校訂、上海古籍出版社、1982年)
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