和康五望月有懐(杜審言)
和康五望月有懷
康五が月を望んで懐い有るに和す
康五が月を望んで懐い有るに和す
明月高秋迥
明月 高秋に迥かなり
- 高秋 … 晴れわたる秋。
- 迥 … はるかに遠いさま。『唐五十家詩集本』『文苑英華』『唐詩品彙』では「逈」に作る。異体字。
愁人獨夜看
愁人 独夜に看る
- 愁人 … 愁いに沈んでいる人。
- 独夜 … ひとりでさびしくしている夜。
暫將弓竝曲
暫く弓と並に曲りしも
- 將 … 助字。「与」と同じ。「~と」と読み、「~と」と訳す。
翻與扇倶團
翻って扇と倶に団かなり
- 翻 … いつしか。『唐五十家詩集本』では「飜」に作る。異体字。
- 扇 … うちわ。
- 団 … 丸くなる。『唐五十家詩集本』では「圓」に作る。
露濯清輝苦
露は清輝を濯いて苦え
- 露 … 『全唐詩』では「霧」に作り、「一作露」とある。
- 清輝 … 清らかな月の光。
- 苦 … 冷たくさえわたる。
風飄素影寒
風は素影を飄して寒し
- 素影 … 白い影。月の光。
羅衣一此鑒
羅衣 一たび此に鑒らされ
- 羅衣 … うすぎぬの衣服。
- 鑒 … 照と同じ。
頓使別離難
頓に別離をして難からしむ
- 頓 … にわかに。
- 離 … 『文苑英華』では「情」に作り、「集作離」とある。
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