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感遇(張九齢)

感遇
感遇かんぐう
ちょうきゅうれい
  • 五言古詩。顧・樹・懼・惡・慕(去声遇韻)。
  • ウィキソース「感遇 (張九齡)」参照。
  • 感遇 … 自分の境遇について詠うこと。『全唐詩』では「感遇十二首其四」に作る。
  • 張九齢 … 673~740。初唐の詩人。あざな寿じゅ韶州しょうしゅうきょっこう(広東省)の人。長安二年(702)、進士に及第。玄宗に仕えて中書令(宰相)となったが、りん讒言ざんげんによりけいしゅう(湖北省江陵)に長史(副官)として左遷された。『曲江張先生集』二十巻がある。ウィキペディア【張九齢】参照。
孤鴻海上來
こう 海上かいじょうよりきた
  • 孤鴻 … 群れを離れた一羽のおおとり。作者が自分をたとえたもの。
池潢不敢顧
こう えてかえりみず
  • 池潢 … 池や水たまり。
側見雙翠鳥
そばる 双翠鳥そうすいちょう
  • 双翠鳥 … 二羽の緑の美しい羽をしたかわせみ。
巢在三珠樹
くうて三珠樹さんしゅじゅるを
  • 三珠樹 … 珍木の名。『山海経』海外南経に「三株樹は厭火の北に在り。赤水の上に生ず。、其の樹たるや柏の如く、葉は皆な珠たり」(三株樹在厭火北。生赤水上。其爲樹如柏、葉皆爲珠)とある。ウィキソース「山海經/海外南經」参照。
矯矯珍木巓
矯矯きょうきょうたり 珍木ちんぼくいただき
  • 矯矯 … 鳥などが高く舞い上がるさま。
得無金丸懼
金丸きんがんおそきをんや
  • 金丸 … 黄金製の弾丸。
美服患人指
ふくひとゆびささんことをうれ
  • 美服 … 美しい身なり。
高明逼神惡
高明こうめいかみにくみにせま
  • 高明 … 高く明るい邸宅。富貴の人の家。
  • 神 … 鬼神。
今我遊冥冥
今我われいま 冥冥めいめいあそ
  • 冥冥 … 奥深く遠い。暗い。大空の形容。
弋者何所慕
弋者よくしゃ なんしたところ
  • 弋者 … いぐるみで鳥を落とす猟師。
テキスト
  • 『箋註唐詩選』巻一(『漢文大系 第二巻』、冨山房、1910年)※底本
  • 『全唐詩』巻四十七(排印本、中華書局、1960年)
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