感遇(張九齢)
感遇
感遇
感遇
孤鴻海上來
孤鴻 海上より来り
- 孤鴻 … 群れを離れた一羽のおおとり。作者が自分をたとえたもの。
池潢不敢顧
池潢 敢えて顧みず
- 池潢 … 池や水たまり。
側見雙翠鳥
側め見る 双翠鳥の
- 双翠鳥 … 二羽の緑の美しい羽をしたかわせみ。
巢在三珠樹
巣くうて三珠樹に在るを
- 三珠樹 … 珍木の名。『山海経』巻六に「三珠樹は厭火の北に在り、赤水の上に生ず、其の樹たるや柏のごとし、葉皆珠を為す」とある。
矯矯珍木巓
矯矯たり 珍木の巓
- 矯矯 … 鳥などが高く舞い上がるさま。
得無金丸懼
金丸の懼れ無きを得んや
- 金丸 … 黄金製の弾丸。
美服患人指
美服は人の指ささんことを患え
- 美服 … 美しい身なり。
高明逼神惡
高明は神の悪みに逼る
- 高明 … 高く明るい邸宅。富貴の人の家。
- 神 … 鬼神。
今我遊冥冥
今我 冥冥に遊ぶ
- 冥冥 … 奥深く遠い。暗い。大空の形容。
弋者何所慕
弋者 何の慕う所ぞ
- 弋者 … いぐるみで鳥を落とす猟師。
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