春夜(蘇軾)
春夜
春夜
春夜
春宵一刻直千金
春宵 一刻 直千金
- 春宵 … 春の夜。
- 一刻 … ひととき。わずかな時間。
- 直 … 「値」に同じ。値段。「値」に作るテキストもある。
- 千金 … 非常に大きな金額。たいへん高価なこと。
花有清香月有陰
花に清香有り 月に陰有り
- 清香 … 清らかなかおり。
- 陰 … ぼんやりとかすむ。おぼろ月。
歌管樓臺聲細細
歌管 楼台 声細細
- 歌管 … 歌ごえと笛の音。「管」は、管楽器の総称。笛や笙など。
- 楼台 … 高殿。二階建て以上の建物。
- 細細 … かすかに聞こえる様子。「寂寂」に作るテキストもある。畳韻(二字が同じ母音で終わる)語。
鞦韆院落夜沈沈
鞦韆 院落 夜沈沈
- 鞦韆 … ぶらんこ。
- 院落 … 屋敷の中庭。
- 沈沈 … 夜が更けていくさま。「深深」に作るテキストもある。畳韻語。司馬相如「上林の賦」(『文選』巻八)に「沈沈隠隠として、砰磅訇磕たり」(沈沈隱隱、砰磅訇磕)とあり、李善注に「沈沈は、深き貌なり」(沈沈、深貌也)とある。砰磅と訇磕は、どちらも水が激しく流れるときの大きな音の形容。砰磅は、双声(二字の語頭子音が同じ)語。ウィキソース「昭明文選/卷8」参照。
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