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春夜(蘇軾)

春夜
しゅん
しょく
  • 七言絶句。金・陰・沈(平声侵韻)。
  • ウィキソース「春宵 (蘇軾)」参照。
  • 春夜 … 春の夜。『千家詩』では「春宵」に作る。
  • 蘇軾 … 1036~1101。北宋の文学者・詩人。ざん(四川省)の人。あざなせん、号はとう居士。じゅんの子、てつの兄。嘉祐二年(1057)、弟とともに進士に及第。王安石の新法に反対したため左遷された。唐宋八大家の一人。著作集に『東坡全集』がある。ウィキペディア【蘇軾】参照。
春宵一刻直千金
春宵しゅんしょう 一刻いっこく あたい千金せんきん
  • 春宵 … 春の夜。
  • 一刻 … ひととき。わずかな時間。
  • 直 … 「値」に同じ。値段。「値」に作るテキストもある。
  • 千金 … 非常に大きな金額。たいへん高価なこと。
花有清香月有陰
はな清香せいこうり つきかげ
  • 清香 … 清らかなかおり。
  • 陰 … ぼんやりとかすむ。おぼろ月。
歌管樓臺聲細細
かん 楼台ろうだい こえ細細さいさい
  • 歌管 … 歌ごえと笛の。「管」は、管楽器の総称。笛やしょうなど。
  • 楼台 … 高殿たかどの。二階建て以上の建物。
  • 細細 … かすかに聞こえる様子。「寂寂」に作るテキストもある。畳韻(二字が同じ母音で終わる)語。
鞦韆院落夜沈沈
しゅうせん 院落いんらく よる沈沈ちんちん
  • 鞦韆 … ぶらんこ。
  • 院落 … 屋敷の中庭。
  • 沈沈 … 夜がけていくさま。「深深」に作るテキストもある。畳韻語。司馬相如「上林の賦」(『文選』巻八)に「沈沈ちんちん隠隠いんいんとして、砰磅ほうほう訇磕こうかいたり」(沈沈隱隱、砰磅訇磕)とあり、李善注に「沈沈ちんちんは、ふかかたちなり」(沈沈、深貌也)とある。砰磅と訇磕は、どちらも水が激しく流れるときの大きな音の形容。砰磅は、双声(二字の語頭子音が同じ)語。ウィキソース「昭明文選/卷8」参照。
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