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哥舒歌(西鄙人)

哥舒歌
じょうた
西せいじん
  • 〔出典〕 『唐詩選』巻六、『唐詩三百首』五言絶句、『全唐詩』巻七百八十四、『万首唐人絶句』巻三(内閣文庫蔵)、『万首唐人絶句』巻二十(『四庫全書 集部』所収)、他
  • 五言絶句。高・刀・洮(平声豪韻)。
  • ウィキソース【哥舒歌】参照。
  • 哥舒歌 … 「哥舒」は、唐の将軍、じょかん(?~757)のこと。名将の誉れ高かったが、最後は安禄山の反乱軍に敗れ、捕虜となって殺された。ウィキペディア【哥舒翰】参照。この詩は、西方の辺地の人が哥舒翰の武功をたたえて作ったもの。四庫全書所収の『万首唐人絶句』では「西鄙哥舒歌一首」に作る。『全唐詩』には、題下に「天宝中、哥舒翰、安西節度使と為り、地を控うること数千里、甚だ威令を著わす。故に西鄙人此れを歌う」(天寶中、哥舒翰爲安西節度使、控地數千里、甚著威令。故西鄙人歌此)とある。
  • 西鄙人 … 西方の片田舎の人という意味で、作者は不詳。
北斗七星高
ほく七星しちせいたか
  • 北斗七星 … 大熊座にある七つの星。ウィキペディア【北斗七星】参照。
  • 高 … 空高く輝いている。
哥舒夜帶刀
じょ よる とう
  • 哥舒 … じょかんは。じょ将軍は。
  • 帯刀 … 刀を帯びて警備についておられる。刀を帯びて警護にあたって下さる。
至今窺牧馬
いまいたるまでうまぼくせんとうかがうも
  • 至今 … 今日に至るまで。今までずっと。
  • 牧馬 … 馬を放牧する。ばんなど北方の異民族が侵入しようとすること。遊牧民族は侵入した土地を放牧地にするため。ウィキペディア【吐蕃】参照。
  • 窺 … 侵入の機会をうかがっているが。
不敢過臨洮
あえ臨洮りんとうぎず
  • 不敢 … 「あえて~せず」と読み、「進んで~しようとしない」「決して~しない」「思い切って~することができない」と訳す。強い否定の意を示す。
  • 臨洮 … 今の甘粛省みん県。ウィキペディア【岷県】参照。「臨洮」とは、黄河支流の洮水とうすいに臨むの意。万里の長城の西の起点。のちにばんに占領された。
  • 過 … 通り過ぎる。通り越して来る。突破して来る。侵入して来る。
  • 不敢過臨洮 … あえて臨洮りんとうの町を越えて侵入して来ようとはしないのだ。
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