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伊州歌二首 其二(無名氏)

伊州歌二首 其二
しゅうしゅ
めい
  • 〔出典〕 『唐詩選』巻六、『唐詩三百首』五言絶句、『全唐詩』巻七百六十八、他
  • 五言絶句。啼・西(平声齊韻)。
  • ウィキソース【春怨 (金昌緒)】参照。
  • 伊州歌 … 楽府題。「伊州」は、現在の新疆ウイグル自治区クムル市(哈密ハミ市)一帯を指す。ウィキペディア【クムル市】参照。
  • 伊州歌二首 其二 … 『全唐詩』(巻七百六十八)では金昌緒の作とし、「春怨」に作り、題下に「一作伊州歌」とある。『唐詩三百首』でも金昌緒の作とし、「春怨」に作る。『楽府詩集』の「伊州歌五首」および『万首唐人絶句』(『四庫全書 集部』所収)の「伊川歌五首」の中にこの詩はない。
打起黃鶯兒
黄鶯こうおう打起だきして
  • 黄鶯児 … コウライウグイス。「児」は、名詞(小さなもの)のあとにつく助字。ウィキペディア【コウライウグイス】参照。
  • 打起 … ここでは、追い払う。追い立てる。飛び立たせる。口語表現。
  • 打 … 『全唐詩』(巻七百六十八、金昌緒)には「一作卻」とある。
莫教枝上啼
じょうかしむることかれ
  • 莫教枝上啼 … 枝の上で鳴かせないでほしい。枝の上で鳴かないようにしておくれ。
  • 教 … 「(~をして)…せしむ」と読み、「(~に)…させる」と訳す。使役の助動詞。
  • 莫 … 「~(こと)なかれ」と読み、「~してはいけない」「~するな」と訳す。禁止の意を表す。「勿」も同じ。
啼時驚妾夢
ときしょうゆめおどろかし
  • 啼時 … あれが鳴くと。『全唐詩』(巻七百六十八、金昌緒)には「一作幾迴」とある。
  • 妾 … 女性が自分を謙遜していう言葉。わらわ。わたし。
  • 驚妾夢 … わたしの夢が覚めてしまう。
不得到遼西
りょう西せいいたるをざらしむ
  • 遼西 … 遼河以西の地。現在の河北省北部から遼寧省西部に至る地域。ここで、女性の夫が守備についていた。
  • 不得到 … (夢が覚めて)行けなくなってしまうから。
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