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秋日湖上(薛瑩)

秋日湖上
しゅうじつじょう
薛瑩せつえい
  • 〔出典〕 『唐詩選』巻六、『全唐詩』巻五百四十二、『万首唐人絶句』巻九(内閣文庫蔵)、他
  • 五言絶句。遊・愁・流(平声尤韻)。
  • ウィキソース「秋日湖上」参照。
  • この詩は、秋の夕暮れ、湖上に舟を浮かべて遊覧したときの感慨を詠んだもの。
  • 薛瑩 … 晩唐の詩人。文宗の時代(827~840)の人。詩集『洞庭集』一巻があったという。詳しい伝記は不詳。『全唐詩』に十一首、『唐詩選』に一首のみ収める。
落日五湖遊
落日らくじつ 五湖ごこあそ
  • 落日 … 日の落ちる頃。日が沈む頃。
  • 五湖 … 湖南省にある洞庭湖とする説と、江蘇省南部にある太湖とする説とに分かれる。
煙波處處愁
えん 処処しょしょうれ
  • 煙波 … 夕もやの立ち込めた水面。
  • 煙 … 底本(冨山房『漢文大系』)では「烟」に作る。異体字。
  • 処処 … いたるところに。どこもかしこも。
  • 愁 … 私の心を憂えさせる。
浮沈千古事
ちん せんこと
  • 浮沈 … 人の世の浮き沈み。栄枯盛衰。ここでは、小舟が波間に浮き沈みするのとかけている。『全唐詩』では「沈浮」に作る。『万首唐人絶句』では「沉浮」に作る。「沉」は「沈」の異体字。
  • 千古 … 遠い昔から。
誰與問東流
たれともにかとうりゅうわん
  • 誰与問東流 … いったい誰が水に向かって問いかけることができようか、いや誰もいない。反語。
  • 東流 … 中国の川はすべて東へ向かって流れる。東流の水は遠い昔からの栄枯盛衰を見てきている。それを東流の水に尋ねるということ。
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