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黄鶴楼(崔顥)

黄鶴樓黄鶴楼こうかくろう
さいこう     
  • 七言律詩。樓・悠・洲・愁(平声尤韻)。
  • 『全唐詩』巻130、『唐詩三百首』所収。ウィキソース【黄鶴楼】参照。また、この詩は李白に褒められた詩としても有名。
  • 黄鶴楼 … 湖北省武昌にあった楼閣。ウィキペディア【黄鶴楼】参照。
  • 崔顥 … ?~754。盛唐の詩人。べんしゅう(河南省開封市)の人。ウィキペディア【崔コウ】参照。
昔人已乘白雲去
昔人せきじんすで白雲はくうんりて
  • 昔人 … 昔の人。ここではしん氏の酒屋を訪れた仙人を指す。ウィキペディア【黄鶴楼】の「伝承」参照。
  • 白雲 … 『全唐詩』には「一云作黄鶴」との注がある。
此地空餘黄鶴樓
むなしくあます 黄鶴楼こうかくろう
  • 此 … 『全唐詩』には「一作茲」との注がある。
  • 空 … ただ~だけ。ただ~ばかり。むなしく。さびしく。
  • 余 … 残っている。『全唐詩』には「一作留」との注がある。
黄鶴一去不復返
黄鶴こうかくひとたびってかえらず
  • 黄鶴 … 黄色い鶴。
  • 不復返 … もう帰ってこない。
  • 不復 … 「また~ず」と読み、「もう二度と~ない」と訳す。部分否定。ちなみに、「復不」は「また~ず」と読み、「今度もまた~しない」と訳す。全部否定。
白雲千載空悠悠
白雲はくうん千載せんざい むなしく悠悠ゆうゆう
  • 千載 … 千年。
  • 悠悠 … ゆったりとのどかにしているさま。
晴川歴歴漢陽樹
晴川せいせん歴歴れきれきたり 漢陽かんようじゅ
  • 晴川 … 晴れ渡った揚子江の流れ。
  • 歴歴 … はっきりと見えるさま。
  • 漢陽 … 揚子江をはさんで、武昌の対岸にある町。現在、三市が合併して武漢市となっている。
  • 樹 … 『全唐詩』には「一作戍」との注がある。
芳草萋萋鸚鵡洲
芳草ほうそう萋萋せいせいたり おうしゅう
  • 芳 … 『全唐詩』では「春」に作り、「一作芳」との注がある。
  • 芳草 … 香りのよい草花。
  • 萋萋 … 草が盛んに茂っているさま。『全唐詩』には「一作青青」との注がある。
  • 鸚鵡洲 … 揚子江の中洲の名称。
日暮郷關何處是
にち きょうかん いずれのところこれなる
  • 日暮 … 日暮れ。
  • 郷関 … ふるさと。
  • 何処是 … どの辺りがそれ(故郷)だろうか。
  • 是 … 『全唐詩』には「一作在」との注がある。
煙波江上使人愁
えん こうじょう ひとをしてうれえしむ
  • 煙波 … もやの立ちこめた水面。
  • 江上 … 揚子江のほとり。
  • 使人愁 … 私の胸に、望郷の思いを起こさせる。
  • 使 … 「~(をして)…(せ)しむ」と読み、「~に…させる」と訳す。使役を表す。
  • 人 … ここでは作者を指す。
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