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小人の過つや必ず文る

しょうじんあやまつやかならかざ
  • 出典:『論語』子張第十九8(ウィキソース「論語/子張第十九」参照)
  • 解釈:小人が過ちを犯すと、それを改めようとせず、必ずうわべを取り繕おうとする。「小人」は、徳や教養のない人。「文」は、表面を飾る。うわべを取り繕う。「過ちを文る」とも。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子夏曰、小人之過也必文
子夏しかいわく、しょうじんあやまつやかならかざる。
  • 子夏 … 前507?~前420?。姓はぼく、名は商、あざなは子夏。衛の人。孔子より四十四歳年少。孔門十哲のひとり。「文学には子游・子夏」といわれ、子游とともに文章・学問に優れていた。ウィキペディア【子夏】参照。
  • 小人 … 教養がなく、人格が低くてつまらない人。反対は君子。
  • 過也 … 過失。過ちをおかす。「あやまちや」とも読む。「也」は「や」と読み、強調する働きを示す。
  • 小人之過也 … 「~之…也」の形は「~の…や」と読み、「~が…すると」「~が…したとき」と訳す。
  • 文 … 飾る。表面を飾る。言い訳をする。うわべを取り繕う。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「子張第十九8」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句