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志士仁人は生を求めて以て仁を害すること無し

志士しし仁人じんじんせいもとめてもっじんがいすること
  • 出典:『論語』衛霊公第十五8(ウィキソース「論語/衞靈公第十五」参照)
  • 解釈:志士や仁徳のある人は、自分が生きるために、仁徳を損なうようなことはしない。「志士」は、国家や社会に尽くそうと志す人。正義のために尽くす人。「仁人」は、仁徳をそなえた人。情け深い人。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、志士仁人、無求生以害仁。有殺身以成仁。
いわく、志士しし仁人じんじんは、せいもとめてもっじんがいすることし。ころしてもっじんすことり。
  • 志士 … 国家や社会に尽くそうと志す人。正義のために尽くす人。
  • 仁人 … 徳のある立派な人。情け深い人。
  • 求生 … 命が惜しいために。
  • 以 … 「而」に同じ。
  • 害仁 … 仁徳をそこなう。
  • 殺身 … 命を捨てる。
  • 成仁 … 仁徳を完成させる。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「衛霊公第十五8」参照。
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論語の名言名句