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壟断

壟断ろうだん
  • 出典:『孟子』公孫丑下(ウィキソース「孟子/公孫丑下」参照)
  • 解釈:利益・権利などを独り占めにすること。「壟断」は、高い丘の切り立っている所。昔、ある商人が高い丘に登って市場を見わたし、安い物を買い占め、高く売って利益を独占したという故事から。「竜断ろうだん」とも書く。
  • 孟子 … 七編。戦国時代の思想家、孟子(前372?~前289)の言行や思想を弟子たちがまとめた書。四書の一つ。ウィキペディア【孟子 (書物)】参照。
古之爲市也、以其所有、易其所無者。有司者治之耳。有賤丈夫焉。必求龍斷而登之、以左右望而罔市利。
いにしえいちすや、ところもって、ところものう。ゆうしゃこれおさむるのみ。せんじょうり。かなら竜断ろうだんもとめてこれのぼり、もっゆうぼうして市利しりあみす。
  • 有司者 … ここでは市場を取り締まる役人。
  • 賤丈夫 … 品性の劣っている男。
  • 竜断 … 小高い丘の切り立っている所。「竜」は「壟」に同じ。
  • 市利 … 市場の利益。
  • 罔 … すっかり独占すること。
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