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君子は言を以て人を挙げず、人を以て言を廃せず

くんげんもっひとげず、ひともっげんはいせず
  • 出典:『論語』衛霊公第十五22(ウィキソース「論語/衞靈公第十五」参照)
  • 解釈:君子は、立派なことを言ったからといって、その言葉だけでその人を取り立てて用いることはしないし、逆に身分や人柄が悪いからといって、その人の言葉まで否定することはしない。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、君子不以言舉人、不以人廢言
いわく、くんげんもっひとげず、ひともっげんはいせず。
  • 君子 … 徳の高い立派な人。人格者。反対は小人。
  • 以言 … 立派な言葉を言っても。言葉だけを信用して。「言」は、善言の意。
  • 挙 … 抜擢する。任用する。採用する。取り上げる。
  • 以人 … 人によって。その人が自分の気に入らない人だという理由で。
  • 廃言 … その人のよい言葉まで否定する。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「衛霊公第十五22」参照。
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論語の名言名句