宿疎陂駅(王周)
宿疎陂驛
疎陂駅に宿す
疎陂駅に宿す
秋染棠梨葉半紅
秋は棠梨を染めて 葉半ば紅なり
荊州東望草平空
荊州東に望めば 草 空に平らかなり
- 荊州東望 … ここから東の方角にある荊州を眺めると。
- 荊州 … 今の湖北省荊州市荊州区。ウィキペディア【荊州区】参照。
- 草平空 … 草原が空と一色になって、平らに広がっている。
誰知孤宦天涯意
誰か知らん 孤宦 天涯の意
- 誰知 … 誰が知ってくれよう、誰も知るまい。反語。
- 孤宦 … 郷里を離れ、ただ一人役人生活をしていること。宦は、宮廷に仕えること。『説文解字』巻七下、宀部に「宦は、仕うるなり」(宦、仕也)とある。ウィキソース「說文解字/07」参照。
- 天涯 … 天の果て。空の果て。非常に遠い所。涯は、かぎり。地の果て。ここでは故郷から遥か遠く離れた異郷を指す。『論衡』率性篇に「人間の水は汚濁なるも、野外に在る者は清潔なり。倶に一水たり、源は天涯よりするも、或いは濁り或いは清むは、在る所の勢い、之をして然らしむるなり」(人閒之水汚濁、在野外者淸潔。倶爲一水、源從天涯、或濁或淸、所在之勢、使之然也)とある。ウィキソース「論衡/08」参照。
- 意 … 私の気持ち。
微雨瀟瀟古驛中
微雨 瀟瀟たり 古駅の中
テキスト
- 『箋註唐詩選』巻七(『漢文大系 第二巻』、冨山房、1910年)※底本
- 『全唐詩』巻七百六十五(排印本、中華書局、1960年)
- 『唐詩品彙拾遺』巻四([明]高棅編、[明]汪宗尼校訂、上海古籍出版社、1982年)
- 『古今詩刪』巻二十二(寛保三年刊、『和刻本漢詩集成 総集篇9』所収、汲古書院)
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