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春望(杜甫)

春望春望しゅんぼう
杜甫とほ     
  • 〔出典〕 『唐詩三百首』、『又玄集』、『唐詩品彙』、『全唐詩』、他
  • 五言律詩。深・心・金・簪(平声侵韻)。
  • 春望 … 春のながめ。
  • 杜甫 … 712~770。盛唐の詩人。襄陽じょうようの人。あざなは子美。李白と並び称される大詩人で「詩聖」といわれている。ウィキペディア【杜甫】参照。
國破山河在
くにやぶれて 山河さんが
  • 国 … 「国家」と「国都長安」の二つの説がある。
  • 破 … 破壊される。
  • 在 … 存在する。
城春草木深
しろはるにして 草木そうもくふか
  • 城 … 町なか。
  • 春 … 春になって。
  • 草木深 … 草や木が青々と生い茂る。
感時花濺涙
ときかんじては はなにもなみだそそ
  • 時 … 時世。時期。
  • 感 … 強く心をうたれる。
  • 濺 … 涙を流す。
恨別鳥驚心
わかれにうらんでは とりにもこころおどろかす
  • 恨 … 残念がる。悲しむ。
  • 驚 … はっと驚く。
烽火連三月
烽火ほうか 三月さんげつつらなり
  • 烽火 … 合図ののろし。ここでは、戦乱のたとえ。
  • 三月 … 何ヶ月も。
家書抵萬金
家書かしょ 万金ばんきんたる
  • 家書 … 家族からの手紙。
  • 万金 … 非常に多額の金銭。貴重なこと。
白頭搔更短
白頭はくとう けばさらみじか
  • 掻 … 髪をかきむしる。
  • 短 … 少なくなる。
渾欲不勝簪
すべて しんえざらんとほっ
  • 渾 … すべて。まったく。
  • 欲 … ~しようとする。「望む」の意ではない。
  • 不勝 … ~しきれない。
  • 簪 … 冠を髪に止めるピン。
唐詩選
巻一 五言古詩 巻二 七言古詩
巻三 五言律詩 巻四 五言排律
巻五 七言律詩 巻六 五言絶句
巻七 七言絶句 巻八 七言絶句
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