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衛霊公第十五 21 子曰君子矜而不爭章

400(15-21)
子曰。君子矜而不爭。羣而不黨。
わく、くんきょうにしてあらそわず、ぐんしてとうせず。
  • 矜 … 「おごそかにして」と訓読してもよい。厳かに持する。誇りを持つ。『集解』に引く包咸ほうかんの注には「矜は、きょうそうなり」(矜、矜莊也)とある。
  • 群 … 仲間たちと一緒にいる。
  • 党 … 徒党を組むこと。
  • 『集注』には「荘以て己を持するを矜と曰う。然れども乖戻かいれいの心無し。故に争わず。和以て衆に処るを群と曰う。然れども阿比あひの意無し。故に党せず」(莊以持己曰矜。然無乖戻之心。故不爭。和以處衆曰群。然無阿比之意。故不黨)とある。荻生徂徠はこれを評価し、「善解とうべきのみ」(可謂善解已)と言っている。『論語徴』(国立国会図書館デジタルコレクション)参照。
  • 穂積重遠しげとお(1883~1951)は「孔子様がおっしゃるよう、君子は謹厳きんげんに構えているが、何でも反対しようというような気がないから、むやみに人と争わない。また、たれかれの分隔わけへだてなく人とむれ親しむが、おもねりへつらう私情がないから、同気相求めて党を作るようなことがない」と訳している(新訳論語)。
  • 下村湖人(1884~1955)は「君子はほこりをもって高くおのれを持するが、争いはしない。また社会的にひろく人と交わるが、党派的にはならない」と訳している(現代訳論語)。
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