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禍は蕭牆の内に在り

わざわい蕭牆しょうしょう
  • 出典:『論語』季氏第十六1(ウィキソース「論語/季氏第十六」参照)
  • 解釈:災いは外ではなく、身内の中にある。「蕭牆」は、門内のへい。転じて、うちわ。家の中。魯の国の大夫、季孫氏が魯の属国であるせん国を攻めようとした。門人の冉有ぜんゆうと子路が当時季孫氏に仕えており(同時に仕えていたというのは事実ではないが)、このことを孔子に報告したときの孔子の言葉。災いは外敵のせんなどではなく、家の中のもめ事であるという孔子の指摘。「蕭牆の憂い」とも。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
吾恐季孫之憂、不在顓臾、而在蕭牆之内也。
われそんうれいは、せんらずして、蕭牆しょうしょううちらんことをおそるるなり。
  • 季孫 … 魯の国の大夫、季孫氏。三桓の中で最も勢力があった。ウィキペディア【三桓氏】参照。
  • 顓臾 … 国の名。魯国の付庸国。付庸国は、他国に従属して保護と指揮をうける国。ウィキペディア【顓臾國】(中文)参照。
  • 蕭牆 … 門内のへい。転じて、うちわ。家の中。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「季氏第十六1」参照。
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