• 出典：『論語』季氏第十六13（ウィキソース「論語/季氏第十六」参照）
• 解釈：家庭教育。家庭でのしつけ。「訓」は、訓（おし）え。孔子が、庭を小走りで通り過ぎようとした長男の伯魚を呼びとめ、詩と礼を学ぶべきことを教えたという故事から。

嘗（かつ）て独（ひと）り立（た）つ。鯉（り）、趨（はし）りて庭（にわ）を過（す）ぐ。曰（いわ）く、詩（し）を学（まな）びたるか。対（こた）えて曰（いわ）く、未（いま）だし。詩（し）を学（まな）ばざれば、以（もっ）て言（い）うこと無（な）しと。鯉（り）退（しりぞ）きて詩（し）を学（まな）ぶ。他（た）日（じつ）又（また）独（ひと）り立（た）つ。鯉（り）、趨（はし）りて庭（にわ）を過（す）ぐ。曰（いわ）く、礼（れい）を学（まな）びたるか。対（こた）えて曰（いわ）く、未（いま）だし。礼（れい）を学（まな）ばざれば、以（もっ）て立（た）つ無（な）しと。鯉（り）退（しりぞ）きて礼（れい）を学（まな）ぶ。斯（こ）の二（に）者（しゃ）を聞（き）けり。