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朽木は雕るべからず

きゅうぼくるべからず
  • 出典:『論語』公冶長第五9(ウィキソース「論語/公冶長第五」参照)
  • 解釈:腐った木には彫刻できない。怠け者は教育しようがないという喩え。「朽木」は、腐った木。「る」は、彫刻する。「きゅうぼくふんしょう」とも。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
宰予晝寝。子曰、朽木不可雕也。糞土之牆。不可杇也。於予與何誅。
さいひるぬ。いわく、きゅうぼくからず。ふんしょうからず。いてかなんめん。
  • 宰予 … 孔子の弟子、宰我のこと。姓は宰。名は予。あざなは子我。ウィキペディア【宰我】参照。
  • 昼寝 … ここでは寝室に入って昼寝をすること。
  • 朽木 … 腐った木。
  • 雕 … 彫刻する。
  • 糞土 … 腐った土。
  • 牆 … 土塀。
  • 杇 … こてで壁を塗る。
  • 糞土之牆不可杇 … 腐った土のかべは、上塗りがきかない。心のくさった怠け者は教育する甲斐がない。
  • 於予与 … 宰予に対して。「予」は宰予。「与」は「か」と読み、語勢を強めるための助字。
  • 何誅 … 反語の形。どうして責めようか、責めまい。「誅」は、叱責する。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「公冶長第五9」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句