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歯を没す

ぼっ
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
問管仲。曰、人也。奪伯氏騈邑三百。飯疏食、没齒無怨言。
かんちゅうう。いわく、(この)ひとや。はく騈邑へんゆうさんびゃくうばう。疏食そしくらい、よわいぼっするまで怨言えんげんかりき。
  • 管仲 … ?~前645。せいの宰相。管は姓。名は夷吾いご、仲はあざな。『管子』の著者。ウィキペディア【管仲】参照。
  • 曰、人也 … 「人」の前に一字脱落しているといわれている。
  • 伯氏 … 斉の大夫。名はえん
  • 騈邑 … 騈(へん・べん)という土地。「邑」は、むら。伯氏の領地。
  • 三百 … 「三百家」とする説と、「三百里」とする説とがある。「里」は、周代では二十五家のことなので、七千五百戸となる。
  • 奪 … 没収する。取り上げる。
  • 疏食 … 粗末な食事。疎食。蔬食。
  • 没歯 … 年齢が尽きるまで。死ぬまで。「歯」は、年齢の意。
  • 怨言 … うらみごと。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「憲問第十四10」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句