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行いて余力有らば、則ち以て文を学べ

おこないてりょくらば、すなわもっぶんまな
  • 出典:『論語』学而第一6(ウィキソース「論語/學而第一」参照)
  • 解釈:なすべきことを実践したうえで、なお余裕があれば書物を学びなさい。「文」は、ここでは、書物。詩・書・礼・楽などの古典を指す。「なすべきこと」とは、家庭での孝行、世間での年長者に対する従順、慎み深く誠実で、大勢の人々に愛情をもって接し、仁徳のある人と親しむことをいう。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、弟子入則孝、出則弟、謹而信、汎愛衆而親仁、行有餘力、則以學文
いわく、ていりてはすなわこうでてはすなわていつつしみてしんあり、ひろしゅうあいしてじんしたしみ、おこないてりょくらば、すなわもっぶんまなべ。
  • 弟子 … 「ていし」と読む。年少者。若者。青少年。
  • 入 … 家庭に入って。
  • 出 … 世間に出る。
  • 弟 … 兄や年長者に仕えて従順なこと。
  • 謹 … 慎み深い。慎重な行動。
  • 信 … 言葉の誠実なること。
  • 汎 … 広く。
  • 衆 … 大勢の人。
  • 仁 … 仁徳のある人。
  • 親 … 親しみ近づく。
  • 余力 … 余裕。余暇。
  • 文 … ここでは、先人の遺した文章。古典。詩・書・礼・楽を指す。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「学而第一6」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句