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三たび思いて後に行う

たびおもいてのちおこな
  • 出典:『論語』公冶長第五19(ウィキソース「論語/公冶長第五」参照)
  • 解釈:物事を行うときは、何度もよく考えてから実行すること。もとは、あまり慎重になり過ぎると決断できない、慎重すぎて決断できなければ意味がない、という意であった。「さんしてのちおこなう」「さん後行こうこう」とも。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
季文子三思而後行。子聞之曰、再斯可矣。
ぶんたびおもいてしかのちおこなう。これきていわく、ふたたびすればなり。
  • 季文子 … ?~前568。魯の国の家老。姓は季孫、名はこう、文子はそのおくりな。宣公・成公・襄公の三君のときの宰相であった。孔子の誕生以前に死去している。ウィキペディア【季孫行父】参照。
  • 三思 … 三度考え直す。または、何度もよく考えること。
  • 而後 … 「しかるのち」と読み、「そうしたあとで」「そうしてはじめて」と訳す。事柄・時間の前後関係を示す。
  • 再斯可矣 … 二度考えれば、それでいいのに。「斯」は「則」の意。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「公冶長第五19」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句