>   故事成語   >   は行   >   匹夫も志を奪うべからず

匹夫も志を奪うべからず

ひっこころざしうばうべからず
  • 出典:『論語』子罕第九25(ウィキソース「論語/子罕第九」参照)
  • 解釈:どんなにつまらない人間でも、その人が守っている志を変えさせることはできない。「匹夫」は、身分の低い男。つまらない男。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、三軍可奪帥也。匹夫不可奪志也
いわく、三軍さんぐんすいうばきなり。ひっこころざしうばからざるなり。
  • 三軍 … 大軍のこと。「一軍」は、一万二千五百人。「三軍」は、三万七千五百人。
  • 可奪 … 奪うことができる。
  • 帥 … 総大将。
  • 匹夫 … もとの意味は「身分の低い男」であるが、ここでは「一人の男」の意。「三軍」に対応させている。
  • 不可奪 … 変えさせたり、奪い取ることはできない。
  • 志 … こころざし。意思。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「子罕第九25」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句