従軍行(楊烱)
從軍行
従軍行
従軍行
烽火照西京
烽火 西京を照らし
- 烽火 … のろし。烽煙。烽燧。『漢書』賈誼伝に「斥候烽燧を望んで、臥すことを得ず」(斥候望烽燧、不得臥)とあり、その注に「文穎曰く、辺方胡の寇に備うるに、高土櫓を作り、櫓上に桔皐を作り、桔皐は兜零を頭にし、薪草を以て其の中に置き、常には之を低れ、寇有れば即ち火を然やし之を挙げ、以て相告ぐるを、烽と曰う。又多く薪を積み、寇至れば即ち之を燃やし、以て其の煙を望むを、燧と曰う。張晏曰く、昼は烽を挙げ、夜は燧を燔くなり。師古曰く、張が説は誤れり。昼は則ち燧を燔き、夜は則ち烽を挙ぐ」(文穎曰、邊方備胡寇、作高土櫓、櫓上作桔皐、桔皐頭兜零、以薪草置其中、常低之、有寇即火然舉之、以相告、曰烽。又多積薪、寇至即燃之、以望其煙、曰燧。張晏曰、晝舉烽、夜燔燧也。師古曰、張說誤也。晝則燔燧、夜則舉烽)とある。ウィキソース「漢書/卷048」参照。
- 西京 … 長安。
心中自不平
心中 自ずから平らかならず
- 不平 … 穏やかでない。
牙璋辭鳳闕
牙璋 鳳闕を辞し
- 牙璋 … 軍隊を出陣させるときに使う割り符。
- 鳳闕 … 天子の宮殿。
鐵騎繞龍城
鉄騎 竜城を繞る
- 鉄騎 … 鉄のよろいをつけた精鋭の騎兵部隊。
- 竜城 … 匈奴の築いたとりで。
雪暗凋旗畫
雪暗くして旗画凋み
- 旗画 … 軍旗の絵模様。
風多雜鼓聲
風多くして鼓声雑わる
寧爲百夫長
寧ろ百夫の長と為らんも
- 百夫長 … 百人くらいの兵を指揮する小隊長。夫は兵のこと。
勝作一書生
一書生と作るに勝れり
- 書生 … 読書の人。
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