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清夜吟(邵雍)

清夜吟
せいぎん
しょうよう
  • 〔テキスト〕 『せんげきじょうしゅう』巻十二、他
  • 五言絶句。時・知(平声支韻)。
  • ウィキソース「伊川擊壤集卷之十二」参照。
  • 清夜吟 … よく晴れて静かな夜の情景をよすがとして、光風こうふう霽月せいげつ(心にわだかまりがなく、清々すがすがしいこと)の心境を歌ったもの。吟は、歌の意。
  • 邵雍 … 1011~1077。北宋の学者。范陽はんよう(河北省涿州市)の人。あざなぎょうおくりなは康節。父の代に共城きょうじょう(河南省輝県市)に移り、のち洛陽に長く住んだ。招かれても官途につくことはなかった。易学に精通し、その学派を百源学派と呼んだ。著書に『皇極経世書』、詩集『伊川撃壌集』などがある。ウィキペディア【邵雍】参照。
月到天心處
つき 天心てんしんいたところ
  • 天心 … 天空の中心。天空の真ん中。
  • 処 … ここでは「所」の意ではなく、「頃」「時」の意。
風來水面時
かぜ 水面すいめんきたとき
  • 風 … 清らかな一陣の風。一陣の涼風。
一般清意味
一般いっぱんせいあじわい
  • 一般 … このような。一種の。
  • 清意味 … 清らかな心の味わい。
料得少人知
はかたり ひとることまれなるを
  • 料得 … 推量することができる。
  • 少 … 稀である。「すくなきを」と読んでもよい。
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