>   論語   >   郷党第十   >   2

論語 郷党第十 2

10-02 朝與下大夫言。侃侃如也。與上大夫言。誾誾如也。君在。踧踖如也。與與如也。
ちょうにして下大夫かたいふえば、侃侃如かんかんじょたり。上大夫じょうたいふえば、誾誾如ぎんぎんじょたり。きみいませば、踧踖如しゅくせきじょたり、与与よよじょたり。
  • 朝 … 朝廷。
  • 下大夫 … 下位の家老。
  • 侃侃如 … なごやかなさま。おだやかなさま。「如」は「~という様子」の意。古注に引く孔安国の注には「侃侃は、和楽の貌」(侃侃、和樂之貌)とある。新注に引く許慎の『説文解字』には「侃侃は、剛直なり」(侃侃、剛直也)とある。
  • 上大夫 … 上位の家老。
  • 誾誾如 … なごやかに中正の議論をする。古注に引く孔安国の注には「誾誾は、中正の貌」(誾誾、中正之貌)とある。新注に引く許慎の『説文解字』には「誾誾は、和悦してあらそうなり」(誾誾、和悦而諍也)とある。
  • 君在 … 君主がしゅつぎょされると。古注に引く馬融の注および新注には「君在すは、朝を視るなり」(君在、視朝也)とある。
  • 踧踖如 … 慎み深く、うやうやしいさま。古注に引く馬融の注には「踧踖は、恭敬の貌」(踧踖、恭敬之貌)とある。新注には「踧踖は、恭敬してやすんぜざるの貌」(踧踖、恭敬不寧之貌)とある。
  • 与与如 … ほどよい礼儀正しさ。古注に引く馬融の注および新注には「与与は、威儀の中にかなうの貌」(與與、威儀中適之貌)とある。さらに、新注に引く張載の説として「与与は、君に向かうを忘れざるなり」(與與、不忘向君也)とある。
  • 下村湖人(1884~1955)は「朝廷で、下大夫とは、心おきなく率直に意見を交換され、上大夫に対しては、おだやかに、しかも正確に所信を述べられる。そして国君がお出ましの時には、恭敬の念をおのずから形にあらわされるが、それでいて、固くなられることがない」と訳している(現代訳論語)。
学而第一 為政第二
八佾第三 里仁第四
公冶長第五 雍也第六
述而第七 泰伯第八
子罕第九 郷党第十
先進第十一 顔淵第十二
子路第十三 憲問第十四
衛霊公第十五 季氏第十六
陽貨第十七 微子第十八
子張第十九 堯曰第二十