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善美を尽くす

ぜんくす
  • 出典:『論語』八佾第三25(ウィキソース「論語/八佾第三」参照)
  • 解釈:この上なく美しく立派であるさま。「善」は、内面的な美しさ。「美」は、外面的な美しさ。「善を尽くし美を尽くす」とも。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子謂韶、盡美矣、又盡善也。謂武、盡美矣、未盡善也。
しょうう、くせり、またぜんくせり。う、くせり、いまぜんくさざるなり。
  • 謂 … ここでは、批評するの意。
  • 韶 … 舜が作ったという楽曲。
  • 美 … 外面的な美しさ。芸術的に優れていること。
  • 善 … 内面的な美しさ。道徳的に優れていること。
  • 武 … 周の武王が作ったという楽曲。
  • 未尽善也 … 舜は堯から禅譲によって君主となったが、武王は殷の紂王を武力で滅ぼして帝位についたので、道徳的に問題があるということ。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「八佾第三25」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句