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弋して宿を射ず

よくして宿しゅく
  • 出典:『論語』述而第七26(ウィキソース「論語/述而第七」参照)
  • 解釈:鳥をいぐるみで射ることはあっても、巣で寝ている鳥全部を捕らえることはしない。むやみに殺生をしないことの喩え。「弋」は、いぐるみ(矢にひもをつけた道具)で鳥を捕ること。「宿」は、宿鳥しゅくちょう。ねぐらで寝ている鳥。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子釣而不綱。弋不射宿
りしてこうせず。よくして宿しゅくず。
  • 釣 … 一本の釣り竿。
  • 綱 … はえなわ。大綱に小綱をたくさん付け、その先端に釣り針を付けて流し、一度にたくさんの魚を釣り上げる。
  • 弋 … いぐるみ。細ひもを矢につけて、矢が当たれば飛ぶ鳥にそのひもが巻きつき、墜落するように仕掛けたもの。
  • 宿 … 宿鳥。ねぐらで寝ている鳥。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「述而第七26」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句