鼓を鳴らして攻む
鼓を鳴らして攻む
- 出典:『論語』先進第十一16(ウィキソース「論語/先進第十一」参照)
- 解釈:相手の誤りを、大衆の前で大きな声で言い立てて攻撃することの喩え。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
季氏富於周公。而求也爲之聚斂而附益之。子曰、非吾徒也。小子鳴鼓而攻之可也。
季氏、周公よりも富めり。而して求や之が為に聚斂して之に附益す。子曰く、吾が徒に非ざるなり。小子鼓を鳴らして之を攻めて可なり。
- 季氏 … 魯の国の大夫、季孫氏。三桓の中で最も勢力があった。ウィキペディア【三桓氏】参照。
- 周公 … ここは武王の弟の周公旦のことではなく、魯の国君を指す。
- 求 … 冉有のこと。求は名。字は子有。孔門十哲のひとり。「政事には冉有・季路」と評され、政治的才能があった。孔子より二十九歳年少。冉求、冉子とも。ウィキペディア【冉有】参照。
- 聚斂 … 租税を厳しく取り立てる。
- 附益 … 富を増やすこと。
- 徒 … 門下の弟子。
- 小子 … ここでは孔子が門人に呼びかける言葉。諸君。
- 鳴鼓 … 罪を責めたてること。罪を言いふらすこと。実際に太鼓を叩くことではない。
- 攻 … 責める。攻撃する。
- 詳しい注釈と現代語訳については「先進第十一16」参照。
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