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天、徳を予に生ぜり。桓魋其れ予を如何せん

てんとくわれしょうぜり。桓魋かんたいわれ如何いかんせん
  • 出典:『論語』述而第七22(ウィキソース「論語/述而第七」参照)
  • 解釈:天が私に徳を授けられている。桓魋かんたいごときが私をどうすることができようぞ。宋の司馬(軍務大臣)の桓魋が孔子を殺そうとしたときの、孔子の言葉。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、天生德於予。桓魋其如予何
いわく、てんとくわれしょうぜり。桓魋かんたいわれ如何いかんせん。
  • 生 … 与える。授ける。「せり」と読んでもよい。
  • 生徳於予 … 「徳を予に生ぜり」と読む。「予に徳を生ぜり」とは読まない。名詞(予)から名詞(徳)へと返っては読まない。
  • 桓魋 … 宋の大夫、しょうたい。司馬(軍務大臣)の位にあった。宋に来た孔子を殺そうとした。ウィキペディア【桓魋】参照。
  • 其 … 「それ」と読み、「いったい」「そもそも」「なんと」と訳す。反語・感嘆を強調する意を示す。
  • 如~何 … 「~をいかん(せん)」と読み、「~をどうするか」「どうしたらよいか」と訳す。方法・処置を問う疑問の意を示す。ここでは目的語があるので「如~何」と、その目的語を間にはさむ。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「述而第七22」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句