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周は二代に監みて、郁郁乎として文なるかな。吾は周に従わん

しゅうだいかんがみて、郁郁いくいくとしてぶんなるかな。われしゅうしたがわん
  • 出典:『論語』八佾第三14(ウィキソース「論語/八佾第三」参照)
  • 解釈:周王朝は、夏と殷二代の王朝の諸制度を参考にし、素晴らしい文化を建設した。私は周の文化に従いたい。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、周監於二代、郁郁乎文哉。吾從周
いわく、しゅうだいかんがみて、郁郁いくいくとしてぶんなるかな。われしゅうしたがわん。
  • 周 … 中国古代の王朝、西周のこと。前1046~前771。武王が殷を滅ぼして建てた。前771年、けんじゅうの侵攻によって洛邑(洛陽)に遷都した。それまでを西周、以後を東周という。東周は前256年、秦に滅ぼされた。ウィキペディア【西周 (王朝)】参照。
  • 監 … 観察する。参考にする。手本にする。
  • 二代 … 夏・殷の二王朝を指す。周を加えて三代という。
  • 郁郁乎 … 香気のかぐわしいさま。文化が栄えている様子。「いくいく」と読んでもよい。「乎」は、形容詞・副詞につけて、その状態を示す助辞。
  • 文 … 文化の美しく盛んなこと。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「八佾第三14」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句