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之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなり

これるをこれるとし、らざるをらずとす。るなり
  • 出典:『論語』為政第二17(ウィキソース「論語/爲政第二」参照)
  • 解釈:知っていることを知っていることだとし、知らないことを知らないことだとする。それが本当に物事を知っているということだ。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、由、誨女知之乎。知之爲知之、不知爲不知。是知也
いわく、ゆうなんじこれるをおしえんか。これるをこれるとし、らざるをらずとす。るなり。
  • 由 … 前542~前480。姓はちゅう、名は由。あざなは子路、または季路。孔子より九歳年下。門人中最年長者。孔門十哲のひとり。政治的才能があり、また正義感が強く武勇にも優れていた。ウィキペディア【子路】参照。
  • 誨 … 教え諭すこと。「教」にほぼ同じ。
  • 女 … 「汝」に同じ。
  • 之 … 「これ」と訓読するが、上の語が動詞であることを示すだけの語助の字。直接に何かを指示するものではない。
  • 乎 … 「か」「や」と訓読する。疑問の意を示す。
  • 是 … 「これ」と訓読する。「それが~である」の意。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「為政第二17」参照。
あ行 か行 さ行
た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句