之を如何せん、之を如何せんと曰わざる者は、吾之を如何ともすること末きのみ
之を如何せん、之を如何せんと曰わざる者は、吾之を如何ともすること末きのみ
- 出典:『論語』衛霊公第十五15(ウィキソース「論語/衞靈公第十五」参照)
- 解釈:「これをどうしたらよかろうか、あれをどうしたらよかろうか」と悩まない者は、私としてもどうしてやることもできない。
- 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、不曰如之何、如之何者、吾末如之何也已矣。
子曰く、之を如何せん、之を如何せんと曰わざる者は、吾之を如何ともすること末きのみ。
- 如之何 … 「どうしようか。どうしたらよかろうか」と常に疑問をいだき、熱心にその問題解決を求めること。「如何」は、「~をいかん(せん)」と読む。目的語がある場合は「如~何」と、目的語を間にはさむ。
- 末如之何 … どうしてやりようもない。「末」は「無」に同じ。
- 也已矣 … 「のみ」と読む。強い断定をあらわす助辞。「也已」よりも強い。
- 詳しい注釈と現代語訳については「衛霊公第十五15」参照。
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