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鬼神を敬して之を遠ざく

しんけいしてこれとおざく
  • 出典:『論語』雍也第六20(ウィキソース「論語/雍也第六」参照)
  • 解釈:祖先の霊や天の神は崇敬するが、一定の距離を置く。あまり近づかない。「鬼」は、死者の霊魂。祖先の霊魂。「神」は、天の神。両方を合わせて神々の意。ここから「敬遠けいえん」の語ができた。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
樊遲問知。子曰、務民之義、敬鬼神而遠之。可謂知矣。
はんう。いわく、たみつとめ、しんけいしてこれとおざく。し。
  • 樊遅 … 前515?~?。孔子の弟子。姓は樊、名はしゅあざな子遅しち。魯の人。孔子より三十六歳(四十六歳)年少。ウィキペディア【樊须】(中文)参照。
  • 知 … 知恵。または知者の行い。
  • 民之義 … 人として行なうべき道理。また、民を教化するためにすべきこと。
  • 敬 … あがめ敬う。崇敬する。
  • 鬼神 … 「鬼」は、死者の霊魂。祖先の霊魂。「神」は、天の神。両方を合わせて神々の意。
  • 遠之 … 一定の距離をおいた存在として扱う。れ近づいてやくを求めない。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「雍也第六20」参照。
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論語の名言名句