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人にして信無くんば、其の可なるを知らざるなり

ひとにしてしんくんば、なるをらざるなり
  • 出典:『論語』為政第二22(ウィキソース「論語/爲政第二」参照)
  • 解釈:人として誠実さや信義のない者は、その人物の良さをいだすことができない。信頼のない人間は、何の役にも立たないということ。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、人而無信、不知其可也。大車無輗、小車無軏、其何以行之哉。
いわく、ひとにしてしんくんば、なるをらざるなり。大車たいしゃげいく、しょうしゃげつくんば、なにもってかこれらんや。
  • 信 … 信頼されること。信用されること。
  • 可 … よいところ。長所。美点。
  • 大車 … 牛車。
  • 輗 … 牛車のながえの端にあって、牛のうしろ首にかける横木。
  • 小車 … 馬車。
  • 軏 … 馬車の馬をつなぐ横木。
  • 何以 … 「なにをもってか」「なにをもって」と読み、「どうして」と訳す。
  • 行 … 「やる」と読む。車を動かす。車を進める。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「為政第二22」参照。
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た行 な行 は行
ま行 や行 ら行・わ
論語の名言名句