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中人以上は、以て上を語るべきなり。中人以下は、以て上を語るべからざるなり

ちゅうじんじょうは、もっかみかたるべきなり。ちゅうじん以下いかは、もっかみかたるべからざるなり
  • 出典:『論語』雍也第六19(ウィキソース「論語/雍也第六」参照)
  • 解釈:知能や学力が中程度以上の人には、高尚な道理や高度な話をしてもよいが、中程度以下の人には、高尚な道理や高度な話はすべきではない。
  • 論語 … 孔子(前552~前479)とその門弟たちの言行録。四書の一つ。十三経の一つ。二十編。儒家の中心的経典。我が国へは応神天皇の代に伝来したといわれている。ウィキペディア【論語】参照。
子曰、中人以上、可以語上也。中人以下、不可以語上也
いわく、ちゅうじんじょうは、もっかみかたきなり。ちゅうじん以下いかは、もっかみかたからざるなり。
  • 中人 … 知能・学力が中等の人。賢者と愚者の中間の人。普通の人。孔子は人間を上中下の三種に分けて考えている。「季氏第十六9」参照。
  • 上 … 高尚な道理。高遠な問題。天下・国家・天命・仁など。
  • 語 … 語る。話をする。教える。「ぐ」とも読む。
  • 詳しい注釈と現代語訳については「雍也第六19」参照。
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論語の名言名句